肺炎を予防する! 肺炎球菌ワクチンとは?~目利きのツボ~

2014年03月03日 02時20分

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日本人の死亡原因で最も死亡率が高いのは「がん」ですが、3番目に多いのが「肺炎」であることをご存じでしょうか。肺炎の場合、高齢になるほど死亡率が高くなり、65歳以上が全体の96.8%を占めます。特にインフルエンザが流行する冬から春先にかけては、肺炎患者が増加する時期。身近に高齢者がいる方は、肺炎予防の一環として肺炎球菌ワクチンの接種をすすめてあげてください。


肺炎は死因の第3位、高齢者はご注意を

肺炎は、気管支やその奥の肺胞と呼ばれる部分に細菌が入って肺の広い範囲で炎症が起こる病気で、息苦しさ、高熱、咳、痰といった症状が出ます。抗生物質で治療できますが、高齢者や持病のある方は重症化しやすく、命取りになる場合があるので、とにかくかからないようにするのが一番です。

肺炎を予防するために開発されたのが「肺炎球菌ワクチン」。肺炎の原因菌には、肺炎球菌、インフルエンザ菌、マイコプラズマ菌などさまざまな細菌がありますが、成人用の肺炎球菌ワクチンは、肺炎の中でも重症化しやすい23種類の肺炎球菌への感染を予防します。なかでも肺炎球菌による肺炎はひどくなりやすいことが分かっており、特にインフルエンザの流行する時期は、この細菌による肺炎が5割を占めるといわれています。

※厚生労働省平成24(2012)年人口動態統計(確定数)より作図

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