LED電球の選び方~目利きのツボ~

2014年03月02日 01時53分

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LED電球もようやく品質が安定し、価格もこなれてきたので、そろそろ従来の白熱電球からLED電球に交換しようと考えているご家庭も多いのでは? 今回はLED電球の選び方のポイントをお教えしましょう。

 

LED電球に切り替える前に知っておくべきポイント

LED電球のパッケージ例。消費電力(ワット数)、明るさ(ルーメン)、色、対応機器などの情報は全てパッケージに書かれているので、購入時にはよく確認しましょう

LED電球もようやく品質が安定して、価格もこなれてきたので、そろそろ家の中の電球を交換するのに良い時期かも、と思っている方は多いことでしょう。

実際、実売価格が300円を切る商品[l1]も出てきています。また、従来、LED電球が苦手としていた全方向への照明が可能なタイプも登場し、商品の選択肢が増えています。そして、明るさも、従来の白熱電球に迫るか、それ以上の商品も発売されています。

ただ、LED電球に切り替える際には、いくつかの知っておくべきポイントがあります。

LED電球には、白熱電球に比べて電気代が安く長持ちするというメリットがあります。しかしながら、白熱電球よりも高価ですし、電気代や長持ちという点では、電球タイプの蛍光灯という選択肢も考えられます。また、まだLED電球が使えない場所などもあります。まずは、そのあたりを、最初にしっかりと認識しておくことが大切です。

次に、明るさです。パッケージには「ルーメン」という明るさの単位が表示されています。従来の電球のワット数との換算については、20Wなら200ルーメン、40Wなら500ルーメン、60Wなら820ルーメンを目安にすれば、間違いないでしょう。100Wの場合は、1,500ルーメン以上で、さすがにまだ1個4,800円前後と高価で、商品数も少ないようです。現状では、60W以下の電球の交換に留めておくのが無難のようです。


光の角度も重要ポイント

左が従来型の下方向に明るいLED電球。口金側が覆われており、光は約120度の範囲を照らします。右が、全方向タイプ。全方向といっても、口金側はやや隠れていて、光が拡散する構造です。約300度の範囲を照らします

明るさの要素としては、光の角度の問題もあります。従来の多くのLED電球は、電球の下部(口金側)が覆われた、下方向に明るいタイプが主流でした。

このタイプは下方に約120度の範囲を照らします。上部には光が届かないため[l2]、天井などへの反射がなく、部屋全体を照らす照明器具として使用すると、やや暗い感じがします。

一方、最近のLED電球の主流である全方向に明るいタイプは、約300度の範囲を照らします。そのため、白熱電球とほぼ同じ範囲を照らすことができます。部屋の照明に使うなら、この全方向タイプが向いています。

逆に、下方向タイプは低価格なものが多いので、廊下や予備の照明に使うと良いでしょう。

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