LED電球の選び方~目利きのツボ~

2014年03月02日 01時53分

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LED電球が向かない場所には「断熱材施工器具対応」を

こんな風に設置された廊下などのダウンライトの場合、「断熱材施工器具対応」タイプでないと使えない場合があります

しかしながら、廊下に設置する場合、天井に穴を開けて設置している、電球下部が隠れてしまうといったケースでは、「断熱材施工器具対応」のLED電球を使う必要があるので、注意が必要です。

実際、断熱材施工器具対応のLED電球は、廊下の照明に使われることが多く、口金が小さい(E17型)タイプの商品が多いようです。

口金のサイズの違いも確認項目。通常のE26型(左)と小型のE17型。サイズの違いを確認しましょう

実は、LED電球の場合「どこに設置するか」が大きな問題になります。

約4万時間(蛍光灯タイプは約1万3,000時間、一方、白熱電球は約1,000時間)と言われるLED電球の寿命も、設置場所次第で大きく減ってしまいます。

LED電球の場合、電球そのものは確かに約4万時間程度の寿命があるのですが、内部に「制御回路」を持っていて、この回路が熱によって破損すると、電球がつかなくなってしまうのです。

先にご紹介した断熱材施工器具対応というのは、「断熱材によって電球内に熱がこもるのを防げる」という意味で、一方、従来のLED電球の多くは、断熱材施工の天井に穴を開けて設置された照明機器には、取り付けることができなかったのです。

いずれにせよ、口金部分に熱が溜まりやすい照明機器の場合、あまり、LED電球はおススメできないようです。

このように、LED電球が向かないのは、断熱材施工の天井に据え付けられたダウンライトや、温度変化の激しい屋外に据え付けられた照明器具ですが、これらも、断熱材施工器具対応のタイプなら問題なく使えます。

また、最近のLED電球であれば、従来は苦手とした電球部分が密閉された照明器具でも問題なく使用できます。つまり、お風呂やトイレの電球としても使えるわけです。

むしろ、明るさに応じて価格が高くなるものの、使用時間は価格と無関係なLED電球にとって、まず、トイレや浴室の照明から利用するというのは理に適っていると言えるでしょう。トイレや浴室の照明は、口金がE17の小型のタイプが多いので、LED電球も間違えずにご家庭の口金に合うサイズを購入しましょう。

 

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