スーパーやコンビニで市販薬を買うときの注意点~目利きのツボ~

2014年03月01日 01時45分

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風邪薬、胃腸薬、点眼薬、解熱鎮痛薬、花粉症の薬など、医師の処方箋がなくても買える市販薬は、体調がすぐれないときにありがたい存在です。最近は、スーパーやコンビニでも、市販薬が簡単に手に入るようになりました。市販薬を買う場合、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。

置いている薬の種類が店によって違うワケ

一口にスーパー、コンビニと言っても、栄養ドリンクと健胃薬程度しか置いていないところもあれば、市販薬に加えて医師の処方箋に基づく医療用医薬品も置いている店があるなど、置いている薬の種類は店によって違いがあります。「いつも使っている頭痛薬。近くのコンビニにはなかったけれど、その隣のスーパーにあった」という経験をしたことがある人もいるかもしれません。

少し複雑なのですが、薬の専門職には「薬剤師」と「登録販売者」の2種類があり、それぞれ取り扱える薬に違いがあるのです。登録販売者は、2009年に医薬品販売の規制が緩和された際に誕生した比較的新しい職種。スーパーやコンビニで市販薬を買うとき、「薬剤師」「登録販売者」と書いたネームプレートを目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

薬剤師と登録販売者の違いとは?

【薬剤師】 国家資格。全ての市販薬の販売、医療用医薬品の調剤ができる
【登録販売者】 都道府県の試験に合格する必要がある。薬学部卒業者以外は、1年以上の実務経験が必要。第1類医薬品の販売および調剤はできない

スーパー、コンビニにかかわらず、いわゆる市販薬(一般用医薬品)を販売している店のタイプには大きく、次の4種類があります。買える薬の種類は、どの職種の店員がいるか、またはどちらもいないかで異なるわけです。

ちなみに医薬部外品は、医薬品と化粧品の中間に位置付けられており、人体に対する作用が緩やかなもののこと。化粧品と同じように、薬剤師、登録販売者がいない店でも販売できます。もともと市販薬だったものは「指定医薬部外品」と表示されています。

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