スーパーやコンビニで市販薬を買うときの注意点~目利きのツボ~

2014年03月01日 01時45分

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リスク分類、使用上の注意、用量用法は必ずチェックを!

市販薬を買うときチェックしたいのは、外箱に書かれている「リスク分類」「使用上の注意」「効能・効果」「用法・用量」「成分」です。リスク分類とは、副作用が起こる可能性のことで、市販薬は下の表のように「第1類医薬品」「第2類医薬品」「第3類医薬品」の3段階に分けられます。ほとんどの市販薬は第2類か第3類に分類されるのですが、第1類医薬品を購入したいときには、薬局や薬剤師がいるスーパー、コンビニへ行く必要があるのです。

第1類医薬品は空箱が陳列棚に並んでいるかカウンター越しに置いてあり、薬剤師に声をかけて症状や使う人の年齢などを伝えなければ現物を手に取れないようになっています。第1類を扱っているスーパーなどでも、薬剤師が不在の時間帯にはそれらの市販薬は購入できません。少し不便ですが、市販薬でも副作用が起こることがあり、それを避けるためと思って我慢するしかなさそうです。

市販薬でも、まれに重い副作用が出て、失明したり死亡したりするケースがあります。早く治したいからといって量を2倍にして飲んだりすれば、副作用でかえって具合が悪くなることもあります。副作用のリスクを抑えるには「使用上の注意」「用法・用量」を守ることが大切です。

また、15歳未満の子供に飲ませる前には、対象年齢と用量をしっかり確認しましょう。特に解熱鎮痛薬や風邪薬の成分は必ずチェックし、子供にはアスピリン系の薬を飲ませないように注意してください。重い副作用が起こる恐れがあるからです。

大人でも解熱鎮痛薬と風邪薬など、2種類以上の薬を一緒に飲むと、同じ成分の薬が重複することがあります。医師の処方薬と市販薬を一緒に飲むのも危険なので、併用するときには医師か薬剤師に相談しましょう。万一、湿疹が出たり症状が悪化したりしたときには、すぐに医師の診察を受けてください。

なお、薬剤師や登録販売者もいないスーパーやコンビニでは医薬品は販売されていませんが、一部の点眼薬や整腸薬、健胃薬、栄養ドリンクなどの医薬部外品なら購入できます。それらの中には、医療用医薬品でも使われている成分の入った整腸薬などもあり、意外と飲み慣れた〝薬″が見つかるかもしれません。薬剤師や登録販売者のいる店が閉まっている深夜など、困ったときはスーパーやコンビニで医薬部外品を見てみるのもいいでしょう。

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